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基礎教養シリーズ〜ゼロから聴きたいテクノロジーと音楽史〜

2024年2月25日(日)13時~
ゲスト:松浦知也(東京藝術大学)
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アーカイヴ販売中(3月31日まで)

ZINE「音楽とテクノロジーをいかに語るか?」をきっかけにオープン講座を開催。ゲストに東京藝術大学所属の松浦知也氏を迎え、楽器や記譜法、コンピューティング、ソフトウェア……等々、さまざまな角度から音楽とテクノロジーを考察するレクチャーを行った。

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発表概要

イントロダクション:音楽とテクノロジーをめぐる総論と3つのケーススタディ(imdkm)

「なぜ音楽とテクノロジーを語るのか」「これまで音楽とテクノロジーについてどんなふうに語られてきたか」をまとめ、本講座の基本となる課題を提示する。その具体例として、「ピアノ」「楽譜」「多重録音」の3つのテクノロジーを取り上げる。

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引用文献

参考文献

音楽テクノロジーの脱植民地化――創造的「誤用」を乗り越える(imdkm)

音楽制作のテクノロジーが世界規模で安価に広まり「民主化」が進んだ結果として、既存のテクノロジーが暗黙に含む西洋音楽的な規範に対して、非西洋の音楽実践においてさまざまな衝突や折衝が起こってきた。その事例を、「脱植民地化」というキーワードを通じて考察する。

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引用文献

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想像しうる音を、すべてあなた(たち)に – 音楽の道具としてのパーソナル・コンピューター論概説(松浦知也)

この講義では、コンピューターを表現の道具として扱う思想が消費社会とどう結びつき発展してきたか、特に音楽の焦点を当てつつ概観する。

DAW、ストリーミングサービス、イマーシブオーディオ、人工知能による音楽生成と、さまざまなレベルはあれど、私たちが今日音楽を体験するにあたって、制作から聴取までの過程にコンピューターが使われない事などほとんどない。では一方、私たちは今日コンピューターを「使いこなしている」かと言われると躊躇してしまう。コンピューターの万能さを、私たちは私たちの手の内に収められているだろうか?

自分で自分の道具の機能を更新できる「メタメディア」としてのパーソナルコンピューティングの歴史を振り返りながら、計算機を主体的に扱えるようになるための糸口を考察する。

発表資料(外部サイト)