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カテゴリー: Japanese

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2020年1月4~5日と雑感

あけましておめでとうございます。今年はまた英語記事やろうと思います。(って日本語で書いてどうする)。

1月4日(土)

「(J)POP2020」出演のため上京、三鷹に向かう。当日は7時間の長丁場で始まる前から「人来るのか?」「時間持つのか?」など不安でいっぱい。そもそも喋りはそんなに得意ではないのでヒヤヒヤする。しかしふたをあけてみると会場はしょっぱなからほぼ満員と言ってよかった。各々のプレゼンや共同討議については触れない。録音はされていてもしかしたらなんらかのかたちでアーカイヴ化されるかも? どうだろうね。

ひごろは山形の実家を拠点に主に寝るなどの活動をしているため、こういう場所で東京の業界っていうか、なんだろうね、メディアの人やライターの人とたくさん会うと変な気分になる。ほんとみんな東京にいるんだな、と。あえて「アンチ東京!」などとぶち上げる気はないもののやはり東京の空気感にうっすら抵抗があって、山形に、東北にいることの意義を自分のなかにつくりだしていかないといけないなと思う。しかしむつかしいのは、東京とか、あっても大阪・京都に行くことになりがちなんだよな。いまのところ。ほんとは青森や北海道、秋田なんかに行ってみたいのだ。春になったら車で東北をまわりたい。

1月5日(日)

東京国立近代美術館「窓」展を見る。いかにもとってつけたようなテーマで「あれもこれも窓だよね」という感が否めないが、そこを除けばあれやこれやが見れてよかったかも。コレクション展でめちゃくちゃフィーチャーされている小林耕平は正直よくわからなかった。なんでこれが…? 2020の空気に冷水をかけるかのような各部屋のトピックの出し方は意義深いものだろうが明らかに前日の7時間が響いてあまり集中もできず。

ネカフェに行って爆睡。のち、LINE CUBE SHIBUYAでMaison book girlワンマン「Solitude HOTEL ∞F」。素晴らしい公演で、メンバーのパフォーマンスもhuezの演出も相当きれきれだった。こういう話をすると嫌がる人もいそうだけど、これほどのステージ、このままパッケージとして輸出してもいいんじゃないのって思う。もしかしたら歌唱の安定感がもっと増したほうがいいのかもしれないが、あんなトリッキーでテクニカルな振り付けありでよく歌えるよな、という驚きのほうが強い。

はー年始の上京も終わり。って思ったけど下旬にまた来るかもしれん。まあ、今回はめちゃくちゃ忙しなかったので次はもうちょっと展覧会とか見たり、人と会ったりしたい。

雑感。

5日、senoticさんのブログ記事(http://senotic.hatenablog.com/entry/womencritics)を読む。年間ベストみたいにハクがつく企画に呼ばれるライター陣のジェンダー比にこれだけ偏りがあるということが可視化されるとやはりビビる。良い記事だと思う。それに対して「いや、女性ライターや編集者としてこれこれこういう人がいる」と固有名詞を並べるのは、気持ちとしてわからないではないが、問題の深刻さや複雑さをかえって浮き彫りにするのみだろう。 (っていうか、Twitterにも書いたけど、「(J)POP2020」もそういうホモソ感は丸出しではあった。そこに出演しといてこれ言うかみたいな批判もあるだろう)

この調査自体価値あるものだが(やってみたことがあるとわかるがこれだけでもけっこう骨の折れる作業)、個人が調べられる範囲には限界があるので、もっと詳細な調査をどこかのメディアがイニシアティヴをとって行うべきなのではないかと思うけれど、それにふさわしいメディアはあるだろうか。わからない。有志で団体を立ち上げてもいいかもしれない。個々のライターはあくまでフリーランスで(どっかの編集部にいるとかもありますが)、キャリアのなかで築いてきたネットワークありきで動いているために、「業界全体」みたいな見通しを共有し難い。しかし各々はまぎれもなくそうしたネットワークが内在している差別構造にからめとられてもいる(する側であれされる側であれ)。自分がこう心がけている、自分のまわりはこういう状況だ、という意識や現状を確認しつつ、具体的に問題を立ち上げる(解決するためには問題が明確でなければならない)ためのいま一歩をどう踏み出すか。

そこでマンスプレイニング的なことを言ったり(こんな素晴らしい女性ライターや編集者がいるのに知らないのか、みたいな)ジェンダーバランスの問題を隠蔽・矮小化するようなことを言ったりするのは単に反動的なのでやめるべきだ。そもそも男女のバイナリーがどうなんだみたいな話もあるけれど、データを解釈してエビデンス化していく手続きのなかで、集団的に議論を重ねて明確に「この場合はこの定義で作業をすすめた」と明文化しておく(批判の余地をきちんと担保する)、というのが妥当だろう。

ただ、あくまでここまで言ってきたのは一種の労働問題(に内在する差別)であり、個々が仕事のなかで示す価値観まで踏み込むのはまた別の次元の話。並行して検証していく作業って要る(主要な音楽雑誌の記述の批判的分析とか。それがどういう結果をもたらすかわからんけど)。

これをある程度具体的にかたちにできるような動きを模索したいが、ここでも「東京」にどれだけコミットできてるかみたいな壁がありそうで、なんか憂鬱になる。

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12月10日(火)

12月10日(火)

東京に向かう。中村佳穂BAND@新木場STUDIO COASTのため。

朝上野についてサウナ入って時間潰し、まずは東京ステーションギャラリーの「坂田一男 捲土重来」展。岡崎乾二郎による、岡山を拠点に戦争をまたぎつつ活動した画家のモノグラフ。最初のフロアでは画家の問題意識を師事していたレジェなどの参照を通じて明快にプレゼンしてみせる。ここまで、ややゆるやかではあれある程度「先行世代」とか「同時代」を意識させる構成なのに対して、次のフロアでは一転、キュレーション上のアナクロニズムが炸裂しだす。画家のアトリエに起こった水害というカタストロフ(しかも2度訪れる)に起因して、作品の年代同定が困難である故に要請されたアプローチとも言えるが、カタストロフとアナクロニズムをどのように捉え、作品の解釈へと戻していくか、のあたりやはり見事。画家の仕事を性質の異なる空間がカンヴァス上にひしめきあう緊張状態を追究したものと示した上で、さらに水害を経て異なる時間がこの画家の作品のなか、キャリアのなかに併存しだすのだ、と一次元つけくわえる展開の仕方も、その展開にあわせて参照する他の作家の時代的なスパンも広がってアナクロニックになってくる(ジャスパー・ジョーンズ、リチャード・ディーベンコーンとか)あたりも凄い。互いに異質な諸要素の併存というテーゼが作品、シリーズ、画家の仕事全体、そしてキュレーションの手際にも貫かれている。その点で最も印象的だったのは画家のデッサンをまとめたアーカイヴ展示及び最晩年の作品の紹介で、時系列が錯綜するアーカイヴや黙示録的な主題に取り組む最晩年の仕事をアナクロニズムの実践として説得的に見せる、かなり巧みな構成になっていた。ヤバい~と思って図録を予約。1月にまた東京いったときに見直すかもしれん…

次いで東京都現代美術館。ダムタイプ展は実はそこまで、という感じだった。インスタレーションになるとダムタイプの作品はなんだかルックスがめちゃくちゃシュッとしてしまうけど、そこに身体が入り込むとなんかやけにユーモラスに、あるいは感傷的になるあたりが好きで、そこから言うとインスタレーションとアーカイヴメインでパフォーマンスは資料映像を……となると、なんか違うな~と思っちゃったりする。まあまだボリューム足らんでしょう、やっぱりパフォーマンスアーカイブの上映とかもあわせて見れた人はよかっただろうね。同じく現美のMOTアニュアル、THE COPY TRAVELLERSや吉増剛造プロジェクトが思いの外よかった。THE COPY TRAVELLERSはフラットベッドやモダンな写真あるいはティルマンスなどの現代写真のインスタレーションなどもうっすら思い出しつつ(平面への機械的な還元、固定されないテンポラリーなイメージなど)、それを都市や生活の風景に引き戻すもうワンステップで結構オッとなる手応えがあった。思えばTHE COPY TRAVELLERSの各メンバーの展示って京都時代に割と見てたんだけどユニットとしての展示はほぼはじめてだったか。吉増剛造プロジェクトは個人的に最近言葉と音に関心を寄せていることもあって、あと君島大空や崎山蒼志といった若い世代のSSWが吉増剛造読んでるみたいな話してるのを見て、じゃあ見とかないとな…と目当てにしてきた。手稿、執筆の様子を収めた映像(セルフドキュメンタリー的な)、映像から採集したアーカイヴ音声を援用したサウンドインスタレーション、という構成で、各々作品としてというよりは詩人の創作プロセスの追体験みたいなニュアンスで興味深かった。

夜、中村佳穂BAND見に行く。なにげにSTUDIO COASTは初。運良くかなり前方に陣取れたので堪能した。バンドの演奏も素晴らしい、中村佳穂のパフォーマンス力も素晴らしい、楽曲もアレンジやツナぎが面白かったし、なにより新曲がどえらく良かった。白眉は石若駿とのデュオ。割といろいろ書くことはありそうだが、うーん、でもそんなにはない。めちゃくちゃダンサブルな楽曲がつぎつぎかまされているわりにフロア爆踊りとかじゃないんだな~とか(クラブじゃないんだからそうだろう、とは思う)。バンドは現状でも凄いけどまだ先があるよな、いまは「音楽性を拡張していく」フェーズであって、そのダイナミックな変容の過程こそが面白いところだよな、とか。新しい機材、楽器を導入して、いろんな音楽性にチャレンジして、破竹の勢いで発展していくバンドを見ている面白さがまずあって…… まあいろいろ、うーん、思うところはある。が、日記でさくっと書いても伝わんなさそうだしもうちょっとがんばろう。

宿に戻ったら宿の真向かいからすげぇエグい低音が漏れてて、客室のカプセルにも余裕で入ってきていて「大丈夫か…」となった。23時過ぎくらいに音はさすがに止まったけど。

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12月22日(日)トークイベント「ダンスフロアのJ-POP by imdkm + TakachenCo.」@山形RAF-REC

この度、『リズムから考えるJ-POP史』刊行記念トークイベントとして、「ダンスフロアのJ-POP by imdkm + TakachenCo.」を12月22日(日)に山形RAF-RECにて開催します。

30年にわたるJ-POPの歴史を「リズム」という切り口から論じた『リズムから考えるJ-POP史』。その著者imdkmが、仙台を拠点に活動するトラックメーカーのTakachenCo.をゲストに招いてトークイベントを開催。「ダンスフロアのJ-POP」をテーマに、ダンスミュージックのリスナー/作り手の立場から、いろんな曲を実際に聴きながら、「踊れるポップス」について語ります。

概要

日時:12月22日(日)18:30開場、19:00スタート
料金:1000円(1ドリンク込み)
会場:山形RAF-REC(http://rankandfilerec.com/
※問合せはryohei.ito@gmail.comまで

出演者紹介

imdkm

山形県出身、天童市在住。ライター、批評家。ティーンエイジャーのころからビートメイクやDIYな映像制作に親しみ、Maltine Recordsなどゼロ年代のネットレーベルカルチャーにいっちょかみする。以後、京都で8年間に渡り学生生活を送ったのち、2016年ごろ山形に戻ってブログを中心とした執筆活動を開始。ダンスミュージックを愛好し制作もする立場から、現代のポップミュージックについて考察する。

TakachenCo.

岩手県出身で仙台在住。実の弟C.Sayidと共にリミキサーユニットThe LASTTRAKとして活動中。2010年よりアニソンをハウスやドラムンベースなどDJ仕様のダンスミュージックにリミックスし次々とネット公開、秋葉原mograを中心にアニソンクラブシーンから注目を受けるようになる。これまでにアイドル、ボカロ、ヒップホップ、ゲームなど様々なシーンのリミックスを手掛けている。近年ではUsagi ProductionによるVtuberコンピレーションVirtuREAL.00で人気急上昇中のVtuber”somunia”と楽曲を制作、東方projectアレンジの大手サークルIOSYS「TOHO BOOTLEGS」に楽曲提供している。

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指パッチンの鳴らし方

親指と中指を弾いて鳴らす指パッチンというのがあるのはみんな知っている。知ってるけれど自分ではそれができない、という人もけっこういる。「口笛が吹けない」ほどではないにせよ誰もが誰もできるものともいい切れないくらいの割合。

自分は鳴らせるんだけれど、関心があってよく、「鳴らせない」という人にこう訊くことがある。「指パッチンってどこが鳴ってると思う?」。すると、「鳴らせない」人は結構な割合でちょっとずれた回答をする。たとえば、「親指と中指が擦れて音が鳴る」とか。

指パッチンって実際には、 中指の腹が親指の付け根に当たって「ぱっちん!」と音が鳴っている。親指はあくまで中指に勢いをつけるためのトリガーみたいなもので、手のひらと指の腹が音を出しているのだ。 鳴らせる人にとっては「なにをそんなわざわざ」と思うかもしれないけれど。

これを伝えると、「鳴らせない」という人でも、きれいに高く響くほどには鳴らなくとも、指パッチンとしては成立するくらいには鳴らせるようになる。あっという間に。

さらに、もうちょっと響かせたい、という場合には、手全体のフォームが問題になってくる。鳴らせる人でもいっぺん試してみるとわかるのだが、完全に手を開いて親指と中指だけで指パッチンしてもいい音にはならない。上手い人は薬指と小指の握り方とか人差し指の位置を直感的に調整することで、つまり手全体がつくりだす空間に音をうまく共鳴させることで、よりよく響かせている。

もちろん手のかたちとか肉付きによって音の通りやすさは変わってくるから、手全体のフォームについては各自が自分の手指を駆使して掴んでもらうしかない。

でも、「どうやって音が出るのか」と「出た音をより響かせている要因はなにか」を適切に把握しさえすれば、自ずと練習法もわかってくる(いや、別に指パッチンを練習したってどうにもならんのですが……)。

こうした最初の一歩に必要な知識というのはいろんな分野にある。定番過ぎる例かもしれないが、ヘレン・ケラーがサリバン先生に手話で「水」という言葉を覚えたエピソードなんか、つまり「世の中にあるいろんな物事には名前がついていて、それを言葉(ヘレン・ケラーの場合は手話ですが)で表現することができる」ということ自体を学べば、あとは学びの道は自ずと開ける。という話だ。

教え方が上手い人というのは、こうした「できない人が最初にひっかかるポイント」への鋭い感覚と、「ひっかかりをほどく一言」をつむぎだすスキル、両方を持っている人、ということなんだろうなと思う。さらに踏み込むと、ある人の「できなさ」に対する観察眼――なぜなら、「たいていの人はこうつまづく」に還元できない自分だけの固有の壁が誰にでもあるから――も必要になるだろう。

一方で、学ぶ側からしてみれば、ひっかかりがするすると解けていった最初の一言なんてものはどっか遠くに行ってしまうものかもしれない。言葉によるアドバイスという補助輪をつけて感覚を掴んでしまえば、あとは学びのプロセスは身体化される。身体は言葉よりもずっとずっと遠くへと行ってしまう。

この「コツの言語化=意識化」と「身体化による忘却」との往還を常にできる人というのが理想なのかもなと思う。往還でなくとも、あるいは並走でもいいのだけれど。自分がそうできるものかどうか。いや別に人にものを教える仕事なんかしてないけどね。

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日記

11月7日

夜行バスで上野に着き、そのままネカフェに入る。当日午後に予定されていたとある取材に向けて改めて予習。ほんとうはちょっと寝ようかと思っていたけれどあんまり寝る気にはなれず、たんたんと資料を読み曲を聴く。それが予習になるかどうかはわからないけれども緊張をほぐすにはそうするほかない。マジでガチの、「この企画、正気か?」と二の足を踏んでしまうようなでけぇ案件なのだ。

やばいよ~ と思っていたらtofubeatsから連絡があり(Twitterに漏れ出していた己の緊張っぷりをみかねて)、 TTHWのパーゴル回でおなじみの事務所にお邪魔してちょっと世間話をする。BGMにApple Musicから高野寛『City Folklore』をかけていたら流れでトーフが高野寛をいっぱいかけだしてなんか高野寛祭りみたいになった。『City Folklore』は名盤です。

シティポップがどうだこうだと言っているなかで「ポップ」じゃなくて「フォークロア」なんだというタイトルがまず良い。懐メロ再評価的なシティポップもネオシティポップも個人的にはそこまでのれなくて、名曲は名曲! と思いつつ、そうした動向ももちろんふまえたうえで、やはり「いま」を如実にうつしている音楽のほうが好きだ。土岐麻子『PASSION BLUE』なんかもその点でほんとうに素晴らしい。

よき時間に取材に向かう。これはまあ、記事になったら書く。とんでもなかった。「こんな経験させてもらってもいいの?!」と。

その後、宿にチェックインしてちょっと休み、下北沢へ向かう。高井息吹、mekakushe、浦上・想起+松木美定の3組が出演するライヴ。前半に高井→mekakushe→浦上松木の順で20分ずつ演奏し、休憩を挟んで後半もまた同じ順で20分ずつ。2回まわしみたいな感じの変則的なタイムテーブル。最後まではいれなかったのだけれど、このタイムテーブルのおかげで3組とも見れた。3組ともよかった(全部見てないのにいうのもなんだけど)。特に高井さんの声のダイナミクスと質感のバリエーション豊富さが凄かった。のみならず、フェイクっぽいヴォーカルのフレーズをルーパーを使ってドローン的に演奏にとりこんでるのが、シンプルなのにめちゃくちゃよかった。歌声のサウンドとしての豊かさあってこそのパフォーマンス。

会場を後にして「かわいいウルフ」の小澤みゆきさんと中華を食べる。初対面ではなく、下北沢B&Bでの「#わたしたちのやっていき」のときお会いしていたのだけれどちゃんと話してなかった。「インターネットしんどい」みたいな話ばっかりしていた気がする。なんか流れで「おれのツイッター論」みたいなことまで熱弁してしまって、おれはあのときむちゃくちゃダサかった。小澤さんすみませんでした。

宿に戻って温冷浴をやって寝た。

8日

チェックアウトまでマッサージチェアでだらだらして宿を出る。ここでも誤算だったんだけどほんとはマッサージチェアでだらだらじゃなくて寝るべきだった。めちゃくちゃ眠い。いやマッサージチェアで寝る、という合せ技も可能だけど。いずれにせよやはり睡眠は大事。

お昼はイシヅカユウさんと会う。特に用事があるというわけではなくたまたまタイミングが合った。初対面だったのでご本人目の当たりにして「本物だァ!!!!!」となり。よくファボらせていただいております……。特になにかトピックがあるわけでもなくふわふわとおしゃべりしただけだったけれど畑違い(音楽関係とかライターとか編集とかではない)の人とこういうふうにしゃべるの意外となかったなと思い、いやもちろんMV出たりご本人も音楽好きだったりして音楽の話だってしたんだけれど、不思議な体験、という感じ。

その後ネカフェで仮眠してやや浅い時間帯に渋谷の磯丸水産で軽く呑む。Twitterで知ってるメンツとテーブルを囲んでわいわいやっとるあいだにいい時間になってきて、渋谷CIRCUSでのNEO GAIA LEGENDへ。

なぜか最近メディアでとりあげられまくっているvaporwave。ムーヴメントとしては2009年を起点とするもののめまぐるしい変化を経た末に2010年代後半はそのポップ化、マス化が顕著になっている。もっと怪しげなムーヴメントだったものが、2010年代というディケイドのいち側面を規定するカルチャーになったわけだ。「思えば遠くにきたもんだ」って感じで総まとめするには悪くないタイミングだと思うものの、「いま流行ってる」みたいな扱いになるとちょっとわからんようになる。

そんなもやもやをうっすら抱えつつも体験したNEO GAIA LEGENDはかなり良いパーティで、vaporwaveといううさんくせーネットミームがこれほど多様で豊かな音楽性を包含するカルチャーになったんだと思うと凄いことだと思う。この多様さは反面でvaporwaveというジャンルのサウンド面でのわかりづらさをつくりだしてもいて、「別にもうこのレッテルにとらわれる必要もないんじゃないの? 次いこ次」とも考えてしまうのだけれど、このレッテルなしにはこのアクトたちをこうして見るなんて体験もなかったんだな……といわば「コミュニティとしてのvaporwave」に思いを馳せたりも。eccojams的なvaporwaveのクラシカルなスタイルをがんがんにアップデートした death’s dynamic shroudのライヴにはマジで感動。あと青龍WESTことパ音の柴田さん、あんた天才だよ。凄いライブだった。

翌朝、パーティが終わるちょい前くらいに体力がマジもんの限界を迎え「終 制作・著作/NHK」の文字が視界にちらついてきたので、CIRCUSをあとにしてネカフェに舞い戻る。そこではさすがに爆睡した。睡眠時間自体は短かったけれど。昼の高速バスで山形に戻るので、多少でも寝れてよかった。なんか変な2日間だったな……と思いながら、バスでも寝た。

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日記

24日。

もはや記憶がない。東京都写真美術館に行ったな。「イメージの洞窟」展。テーマに対してほどよい距離感の作品が並んでいたと思う(逆に言うとがっつりキュレーションされた読み込みがいのある展示という感じではない)。

ネカフェで時間をつぶしたあとマルチネ放送室β出演。DJはまあなんとかがんばったけどアーカイヴで確認したらつなぎがぼろぼろでちょっと凹む。放送後にtomad、Miii、imdkmで20分ずつDJ。そっちはおもしろいことできた気がする。自分のエディットをショーケース的に聴かせようと色気を出したが、色気を出したぶんちゃんと練習したらよかった。

25・26日。

このあたりはほんと記憶がないな。なにしてたんだろう。原稿をしていたはずではある。なんだか体調が戻らなくて半分くらい寝込んでいたかも。

27日。

Maison Book Girlの仙台ワンマン。enn 2ndにて。時間に余裕をもって車で向かったのだが通信制限にひっかかったせいでGoogle Mapがうまく使えず道に迷い、市街地で渋滞にひっかかってぎりぎりに着く。ほんとうは開場ちょっと前に着くはずだったのに! 小腹を空かせながらフロアに駆け込む。開演1分前。よかった。

ブクガははじめて。というかアイドルグループの現場自体はじめてだ。イベントのなかにいてはるみたいなんはたまにあったか。ブクガは『yume』がとてもよくてこれは未だに運転中の愛聴盤、最近のシングルも良いよね。『yume』についてはレビューも書きました。ちょっとだけ聴くとなんかずっとやってること同じっぽく感じられるけれど楽曲もメンバーのパフォーマンスも変化を見せて着々成長しているのがわかりなおのことハマった。でいよいよ現場で見たら生で見るとそのフィジカルの強さに圧倒される。音響がバチバチに良いところで見たいなあという気持ちが高まる。

終演後に生まれてはじめてのチェキ会に参加する。ビンボー人なのでツーショットのチェキ券1枚、コショージさんと撮ってもらう。山形から来た、という話からうちがさくらんぼ農家だという話になってふわふわとおしゃべりをして、なんか変な催しだなこれ……とか思いながら出来上がったチェキを受け取る。サイズ感がおかしい(おれがでかすぎる)。和田さんとかちっちぇーから(生で見て「ちっさ!!!!」となった)ツーショットのチェキ撮ったら確実に面白いのだが、おもしろ目的でチェキ撮るのも失礼だからやめた。コショージさんはほんとに推しです。

一応音楽ライター、批評家とは名乗っているのだが、コショージさんとしゃべったあの瞬間は「山形のさくらんぼ農家」だった。まあ半分ほんとで半分うそ、みたいな。うちがさくらんぼやってるのはほんとうです。

28日。

原稿を一本上げる。そのままマッサージに行ってみる。けどこれがまずかった。なんか施術中から「力の入れ方がなんか合わないな」と思ってたんだけど、終わってしばらくしたら悪いほうの揉み返しがばきばきに出て動けなくなってしまった。力が強すぎるわけでもなく、ごりごりに凝りがほぐれたみたいな話とはほど遠く、なんか知らんが急所を突かれたかのように体調だけ悪くなった。しょうがないので早く寝た。

29日。

マッサージのせいかは知らないけれど起きたらばきばきに風邪をひいていた。ドラッグストアがオープンするなり駆け込んで葛根湯やらカロリーメイトやらおうどんやら買って帰ってきた。あとは寝るだけ。締め切りの近い原稿がいくつもあるのに1日潰すのは……と思いつつ、でもここで「あ、ちょっと楽になってきたから仕事しよう」とやると結局一週間くらいぼんやり体調が悪くなるのが目に見えているので、もうがんがんに休んでいる。これを投稿したらもうベッドに入って寝ます。疲れてるな……。

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日記

22日。

もう身体がだるくってやってらんない。足もばきばきだし。ということで宿の近くにあった手頃なマッサージに行って1時間リフレクソロジーともみほぐしをやってもらった。するとなんということでしょう。見事にいわゆる「好転反応」という奴が出て午後の私は使い物にならなかった。水飲んで寝てサウナで強制的にリセットし、なんとか夕方から活動。

神楽坂セッションハウスにて櫻井架純+三浦康嗣「レスリーケン」を見る。トーンアームを増設したターンテーブルをつかって櫻井さんがレコードを演奏しつつ踊る。増設されたほうのアームは、ポータブルプレイヤーで使われるみたいなチープそうな奴。なんでこんなことをしているのかと思ったら、タンテのまわりで櫻井さんが動くと針が飛ぶ、というインタラクションを狙っているようだった。今回のためにカッティングしたらしいループレコードがダンスにあわせてノイズまじりにいびつなサウンドをかなでる。というのがこれ一時間つづくのか? と思ったら2本のトーンアームをつかった演奏が始まったり、ネタが変わっていったりで、結構(あんま適切な言い方ではないが)「音楽的」な瞬間があったように思う。後半は、前半のパフォーマンスを録音した素材がリアルタイムでプロセスされ、それにあわせて踊る(ある意味二種類の演奏が前半と後半でそれぞれされたみたいな話である)。

サウンドも含めパフォーマンス全体が即興性を強く持っていて、かつもともとダンスとかほんとに見た経験が少ないので、あんまり適切に語るボキャブラリーが自分のなかにないのだけれど、「どーなるかわからん」ものをやる、ということの意義をぼんやり受け取った(気がする)。

23日。

相変わらず身体はだるい。でけぇ風呂のある宿にすればよかった。サウナだけだとそれはそれで物足りない。

持っていっていたズボンが2本とも股間が擦り切れてしまっていて焦る。ユニクロの銀座店に大きなサイズが店頭展開されていると聞いて向かう。サカゼンとかもおすすめされたけれども、正直「旅先で1日しのぐ」だけだしなあ。などと思ったのと、大きいサイズって基本ネットにしかなくて試着できないしユニクロの大きなサイズのサイズ感を知りたい。

せっかくの銀座なので銀座SIXに入っている蔦屋書店を偵察しにいった。拙著は在庫なし! 多分入荷もしてないのではないかなあ。これまで、岡崎、梅田、渋谷、銀座と蔦屋書店まわったけれど、岡崎以外は置いてなかった。この~ カルチュラル・コンビニエンス・クラブめ~ リズムから考えろ~ でも「かわいいウルフ」はありましたね。ほんと凄いな。同人誌だぞ? 面陳だもんなあ。

開店時間直前にユニクロに着いたらアジア系の観光客をのせたバスがユニクロ前にのりつけていた。車体には「Endless Smile」「Dream Catcher」と描いてあって、ハンパない縁起の良さ。たぶん中国人メインなのかな。その観光客グループに混じって開店前の列にならぶ。おれもしょせんはアジア人ということもあってなんの違和感もなかろうと思ったけれど、ひとりだけなんかみなりがみすぼらしいことに気づく。髭ものばしているし。表情もなんか疲れている。まわりは小綺麗で快活な観光客、自分だけくたびれた(しかもズボンの股に穴の空いた)おっさん。どうしようもない。

大きいサイズを探そう、と思ったものの、試着してみたらスリムフィットなんかでないかぎりはふつうに店頭で見かけるXLで十分履けることがわかり、拍子抜けしつつやっすいやっすい投げ売りのパンツを数本買う。

宿に戻ってまた寝る。なにしろ夜には荘子it(from Dos Monos)さんの主宰するパーティでDJである。トップバッターで、やることはあらかた決まっている。いつもはレフトフィールド系のベースミュージックとかフットワーク、ファンキの流れにあるビートが好きでプレイするのだけれど、J-POPをハーフスピードでリバーブとエコーをがんがんにかけて流す、いわば即興Eccojamsをするつもり。でも正直おもしろくなるのかはぜんぜんわからない。

不安とうっすらとした体調不良に苛まれつつ昼下がりをだらだらとまどろみながら過ごしたあと、渋谷Contactに向かう。柳樂光隆さんがサウンドチェックしてたので挨拶。以前OPNのトークイベントに行ったときご挨拶したことがあったのでお会いするのは二度目。さらに大谷能生さんともご挨拶。初対面である。以前ちょっとしたDMのやりとりをしたことはあったのだけれど。

自分のDJ自体は、思ったよりも自分では楽しかったというか、もうちょっと仕込みや機材を工夫するとこれは面白いことできるのでは? という謎の手応えがあった(逆に言うと、「これだけできるならもっとちゃんとやればよかった!」という気持ちもある)。でももうやる機会はないかもなあ。帰ったら試しにミックスつくってアップしてみよう。

各人のDJはいずれも素晴らしく(当然ではあるが)、特に荘子itさんのビートやっぱかっこいいし、改めて聴くとビートの過剰なもつれはちょっとSkweeeを思わせた。あと大谷さんがマッキーのカバーした「Traveling」かけてがんがんに振り付けやっててめちゃくちゃよかった。

メンツがメンツだったということもあり会場はかなりカルチャーみが高く、ふだんは温泉行くかショッピングモール行くか部屋で原稿書いてるかしかしていない自分はカルチャー酔いをしてしまった。なんとなく数人で集合写真をとる流れになったのだが、おれ、小熊俊哉さん、柳樂さん、そして石若駿さんの4人という謎のラインナップ。「え! 石若駿ってあの石若駿じゃん!」と内心思っていた(それを言うと「うわ! 大谷能生だ!」ともずっと思っていた)が、緊張を通り越してはたから見た感じでは平然としていたのではないかと思う。

カルチャー疲労を起こして息も絶え絶えになり、へろへろで宿に戻ってぐたっと寝る。翌日(というのはこれを書いている今日、今夜のことだが)にはblock.fmでtomadとMiiiさんのやっているマルチネ放送室βに出演する予定で、DJプレイもすることになっている。こっちは自分が最近つくっていたエディットを中心にばきばきにテンションの高い感じにするつもり。トークがどうなるかはわからない。公開生放送なんで現場来てもらったらうれしいっす。

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日記

夜にバスで東京に発つ。先月末から隔週くらいのペースでどっか行ってる気がする…… そしてローチケからのメールで12月10日の中村佳穂@新木場STUDIO COASTの予約をしていたことを思い出す。上京の予定が12月にもひとつあるのか。大変だ。

人に会うアポイントをDMでとったり機材を運ぶためのソフトケースをホームセンターに探しに行ったりしていたらあっというまに日が暮れてきている。もうこんなに日が短かったのかと改めて驚く。ホームセンターには思ったようないい感じのケースがなく、結局またダイソーに行った。ホントは自分でつくってしまいたい。DJコントローラーぴったりのケースとか。ヘッドフォンぴったりのポーチとか。ミシンが欲しい。

紙の資料のうち必要そうなものはだいたい片っ端からスマホのカメラでEvernoteに取り込んでいる。年がら年中はやってない。「この記事出先で読みたいけど雑誌まるごとはもってくのだりいな」みたいなやつ。文字が読めれば最低限良いから格安スマホのしょぼいカメラでもいける。Evernote側の補正もまあまあ。表紙と奥付と該当ページを書類スキャンモードで撮影すれば、PCからも読めるしケータイからでも参照できる。スキャナにかけるのはめんどくさいよ。でも自炊用にページフィーダーのついてるドキュメントスキャナはあったほうがいいのかなと最近思っている。

DJの練習をしながら、やっぱDJ楽しいしいっぱいやりたいな、と思う。延々オールドスクールなダブステップやグライム、フットワーク、レフトフィールドベースなどをかけたりとかしたい。今度ミックス録ろうかな。Bandcampでちょくちょく音源買っている。でもディグが浅くてあんまりいい感じのライブラリにはなっていない。もっと貪欲でありたい!

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日記

二度寝から目覚めて「これは温泉ですね」と思い温泉に向かう。温冷浴とサウナをやってすっかり温まり最高のやつになった。そのあとラーメンを食べた。

山形はラーメンの消費量が全国でもトップクラスらしい。なにせ夏にもラーメンを食べたいというので冷やしラーメンまでつくってしまった。ご当地グルメであると同時に地元の人にわりと親しまれているメニューである。基本的にはしょうゆベースで縮れ麺の町中華的なラーメンが多い。変わり種だとつけ麺がなんだか酸っぱいスープでいただくようになっているところがある。冷麺みたいな感じで悪くない。

そいできょう食べたラーメンは山形っぽい鶏がらしょうゆではなく豚骨しょうゆ。こってりしたのが食べたいと思った。けれどもたとえば家系であるとか京都の濃い味の奴とか長浜ラーメンみたいなんとは違ってあまりパンチがない。リピートしたくなる味で良いのだけれどラーメンの嗜好が京都時代に固まってしまったこともあり天一とまでは言わないががっつりしたスープのラーメンが食べたいなと思ってしまう。となると二郎インスパイアを扱うローカルチェーンがやはり安パイか。家から近いのもあってまずそこに行ってしまう。でもラーメンなんか高い食い物でもないしいろんな店のを食べてみたい。

m-floのTaku Takahashiさんがツイートで拙著に言及していてビビる。思わずリプする。みんなリズムから考えてるか? おれは考えてる。一応な。販促ツイートをサボっていたけどもっとちゃんとやったほうがいいのかもしれない。でもツイートって意外と面倒なんだよ。思考の赴くままだらだら書くにはいいんだけど「伝えるぞ!」と思って必要な情報を字数に収めるのってだるい。まあ固定ツイートを定期的にRTするだけでも違うんだろうけど。

考え事をしながら荷物のパッキングをする。最近他所に数泊する用事が多くて大変だ。出先でも原稿を延々書いている。ゲラも見ないといけないし。うわーん。温泉行ってる場合か? と思われるかもしれないがそうでもしないと身体がもちません。

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日記

きょうは昼まで寝た。ずっと3,4時間くらいしか夜眠れない生活が続いていたので、「あれ、ようやく眠れる?!」と思うと貧乏性が出てたくさん寝てしまう。しかし基本的に寝れば寝るほど健康にはなるし仕事の能率も上がるので悪くない。むしろもっと寝ていきたい。目指せ8時間連続睡眠。泥のように眠りたい(熱中症で倒れたときでさえ、っていうかそういう体調だったからこそかもしれないが、こまぎれに数時間しか寝れなかった)。

ここ数日、なんだかスーパーでアボカドが安かったこともあり、ワカモレをつくりタコライスを食べている。ワカモレというにはトマトの比率が高い上にフレッシュトマトじゃなくてダイストマトのジュース漬けなのでなんかやたら汁の多いサルサにちょいとアボカドが入っているみたいな見た目。でもまあ、おいしいのでいい。

ところでタコライスでもなんでもそうなのだけれどトッピングでシュレッドチーズがほしいなというときに世のスーパーには「とろけないシュレッドチーズ」があまりにも少ないことにどうしても不満を覚える。これはワタシが田舎に住んでいるのがよくないのでしょうか。チーズといやあどいつもこいつも得意げに「とろけます」というけれど、欲しいのはとろけないふつーのチーズなのだ。チェダーでもゴーダでもモッツァレラでもいいからふつうにシュレッドしてあるチーズをおいといてくれ。まあ気にしないで加熱用のチーズを加熱せずに食べてもいいのだろうけれど……。そもそもおいしいチーズに出会うことが困難ということもある。

出版社と電話で打ち合わせ。拙著に動きがある。来週東京に行く際にさらに打ち合わせもあり。9月末から10月の前半にかけてでかなり忙しくプロモーションで動き回った感があるのだけれどまだまだだろう。もし東京近郊に住んでいたらもっと忙しかった可能性もある……。

というわけで10月20日(日)から24日(木)まで東京に滞在する。締め切りがいくつかこの滞在にだだかぶっているけれど家で資料をまとめておけば書けるはずなので大丈夫。きっと。20日は大宮まで「大宮でもカワイイ」に行き、そのままダッシュで渋谷に戻ってDJ Clentを見る。見れるのか? 入れるのかなあ。少なくともラスト一時間は見れるんじゃないかってペース。入れへんかったら泣く。

ほかになんかおもしろいもんないんかと思っていたら、□□□の三浦さんが音楽を手掛ける櫻井香純さんのダンス公演がある。これは見といたほうがいいだろうと思い予約した。櫻井さんといえば以前三浦さんと一緒に餃子食った、そういえば。覚えてはるかな~と思ったらTwitterフォローされており(そういえばその日アカウントの話した)、むしろこっちのほうが不義理くらいの勢いであった。っていうかそんな昔の話でもないや。今度本出るんすよって話したもんなその日。

サブウーファーが欲しい。やはり、20Hz台が十分感じれるくらいの環境にしたいじゃないですか。ほんとにそんなばきばきに音だしたら家族にしばかれると思いますが。いまモニタースピーカーがHS5なので、これにHS8Sを足すとなんとフィニアス・オコネルのモニター環境と同じになる。つまりビリー・アイリッシュのサウンドが生まれたスタジオとハードだけ見れば同じになる。いまもそうなのかは知らないが少なくとも『When We All Fall Asleep…』まではこれのはず。ちなみにHS5は別にそこまでハイエンドなスピーカーというわけではない。けども買ったのがクソほど無職でお金がまったくなかったときなので「めちゃくちゃいいスピーカーをふんぱつして買った」くらいの気持ちでいた。まあいまもお金はないのだが……。鳴りの気持ちよさだけでいうとiLoud Micro Monitorのほうがいいかもしれない。カタログスペックではわからないこの「気持ちよさ」、大事にしていきたいですね。

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