
こちらのページでは、私(imdkm)初の単著となる『リズムから考えるJ-POP史』の出版情報、イベント情報などを集約していきます。書籍の内容についての補足なども後々行うかもしれません(正誤表の公開など)。
I am going to publish my first book, 『リズムから考えるJ-POP史 Considering the History of J-POP Through “Rhythm”』, which is a collection of critical essays on J-POP. From Tetsuya Komuro’s dance pop to Hikaru Utada’s recent poly-rhythmic compositions, I examined how J-POP has diversified its rhythmical vocabularies over decades. Following musicians are discussed in the book: Tetsuya Komuro, MISIA, Hikaru Utada, m-flo, Yasutaka Nakata (from CAPSULE), Base Ball Bear, DOPING PANDA, KOHH, SCARS, S.L.A.C.K. (from PSG), Unison Square Garden, Sakanaction, Daichi Miura, and more.
基本情報
- タイトル:リズムから考えるJ-POP史
- 著者:imdkm(イミヂクモ)
- 発売日:2019年10月3日(木)
- 出版社:blueprint
- 価格:1,800円+税
- 仕様: 四六判・264頁
- 全国書店、Amazonで予約可能。刊行記念イベントにて先行販売の予定もあり(後述)
目次
- はじめに アジアンカルチャーの隆盛と日本 (ウェブ掲載版)
- 第一章 小室哲哉がリスナーに施した、BPM感覚と16ビートの“教育”(ウェブ掲載版)
- 第二章 90年代末の“ディーヴァ”ブームと和製R&Bの挑戦 (ウェブ掲載版)
- 第三章 m-floから考える、和製R&Bと日本語ヒップホップの合流地点 (ウェブ掲載版)
- 第四章 中田ヤスタカによる、“生活”に寄り添う現代版「家具の音楽」 (ウェブ掲載版)
- 第五章 Base Ball Bearから検証する、ロックにおける4つ打ちの原点 (ウェブ掲載版)
- 第六章 KOHHが雛形を生み出した、“トラップ以降”の譜割り (ウェブ掲載版)
- 第七章 動画の時代に音楽と“ミーム”をつなぐダンス (ウェブ掲載版)
- 第八章 “人間活動”以後の宇多田ヒカル (ウェブ掲載版)
- エピローグ 三浦大知と“J-POP”以後(書き下ろし)
- おわりに(書き下ろし)
- tofubeatsによる解説
以上、基本的にはほとんどの章をRealSoundにてすでに公開していますが、大幅に加筆、修正、論の補強などを行っています。「はじめに」なんかはだいぶ違います。
プレイリスト
本書のなかで紹介した楽曲をまとめたプレイリストです(埋め込み機能の不具合のためリンクのみ)
https://open.spotify.com/playlist/1ALwMGGS5jjDcSKhLlEgnM?si=coRMfelCTBKLMlWn144rIA
初版→第2版における変更点
本日(2020/05/21)時点で第2版が流通始まってから半年以上経ってしまいましたが、第2版では誤植を除いて2箇所、内容に関わる変更があります。遅ればせながらここでご報告させていただきます。ご迷惑をおかけしましたこと、あらかじめお詫び申し上げます。
p.39 2行目
旧:小室哲哉がtrfを始めるにあたって設けたコンセプトは、広く知られているとおり、「(ディスコ+カラオケ)÷2」だ。…
新:小室哲哉がtrfを始めるにあたって設けたコンセプトは、本人も実際に明言しているように、「(ディスコ+カラオケ)÷2」だ(表記については、四則演算の慣習を踏まえ矢野利裕によるものを採る)。
p.196 最後から2行目
旧:定点カメラでダンスを…【以降段落まるごと】
新:定点カメラでダンスを撮影するというフォーマット自体が定着したのは、『新・豪血寺一族 -煩悩解放 – レッツゴー!陰陽師』というミュージックビデオがニコニコ動画上で人気となり(現在ではニコニコ動画最古の動画としても知られる。URLは以下の通り。https://www.nicovideo.jp/watch/sm9)、その振り付けを真似るユーザーが出たことをきっかけとする。同年に投稿された「陰陽師を踊ってる人」をこのフォーマットの元祖と位置づける資料もある。(「別冊角川 総力特集ニコニコ動画」2013年、p.129。なお、この動画は2019年7月現在も次のURLから閲覧可能。https://www.nicovideo.jp/watch/sm27366)とはいえ、必ずしもこのユーザーが発端といいきれるわけではなく、あくまで象徴的な一本という位置づけというべきだろう。
以上2点は読者の方からのご指摘を受け、編集部と検討のうえ記述を変更したものです。これ以外にも編集部からの提案により細かい表記を整えた部分もありますが、現時点でご報告は上記2点のみとさせていただきます。
イベント情報
「ダンスフロアのJ-POP by imdkm + TakachenCo.」(於・山形RAF-REC)
- 開催日:12月22日(日)18:30開場、19:00スタート
- 出演:imdkm、TakachenCo.
- 料金:1000円(1ドリンク込み)
- 会場:山形RAF-REC(http://rankandfilerec.com/)
- ※問合せはryohei.ito@gmail.comまで
刊行記念トークイベント w/ tofubeats(於・渋谷ユーロライブ)
- 開催日:9月25日(水)
- 出演:tofubeats、imdkm
- 会場:ユーロライブ 渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F
- 開場19:00/開演19:30(21:00終演予定)
- チケット(前売)1,500円/チケット(当日)2,000円
- 前売チケットの購入はPeatix(要会員登録)、もしくはGoogleフォームから予約も可。
- 会場では書籍の先行販売も予定しています。
刊行記念イベント ~J-POPのリズムを分析する〜 (於・CAVA BOOKS / 出町座フリースペース)
- 開催日:10月5日(土)
- 出演:imdkm、神野龍一(カルチャー批評zine「関西ソーカル」主宰)
- 会場:出町座フリースペース 京都市上京区三芳町133
- 開場:19:15/開演19:30(21:30終演予定)
- 参加費:500円
- 要予約、Googleフォームよりお申し込みください。
書店等でイベントなどをご検討の場合、ご相談はimdkm(ryohei.ito@gmail.com)まで。