ポプミ会報告(大和田俊之編著『ポップ・ミュージックを語る10の視点』より渡辺志保「ヒップホップ・シーンの裏側」)

1月9日、第3回ポプミ会を開催。だんだん感じがつかめてきました。読んだのは渡辺志保「ヒップホップ・シーンの裏側」(大和田俊之編著『ポップ・ミュージックを語る10の視点』アルテスパブリッシング、2020年より)。インターネットやセレブカルチャーといったヒップホップをとりまく周辺の環境についてまとめた2つの節と、渡辺さんが偏愛するアトランタ現地の様子を紹介する1節からなるレクチャーで、かなり脱線しつつ盛り上がりました。また3時間超えてた……。

2000年代後半から2010年代初頭にかけて、インターネットのプラットフォームを通じたヒップホップのエコノミーが発展した、というのが第一の論旨で、このあたりはいわゆる「インターネット老人会」的な話題が参加者からどんどん出る結果に。ゴシップカルチャーについては、音盤至上主義的な音楽好きのアティチュードとは異なる視点でもあって、いろんな連想が浮かびました(個人的には、ヒップホップとゴシップカルチャーが特に結びついているというよりは、アメリカのポップスターがそもそもゴシップ的消費を巧みに使ってきた系譜もあるのでは、という感じも。それでも、ストリートからうまれたヒップホップがそうしたゴシップカルチャーと親和性を高めた理由について議論が出たりも)

アトランタの話では、日本におけるローカルなシーンの(不)可能性、みたいな議題になってったんですが、これはこれでひとつがっつり本なり論文なり読んで改めて議論してもいいかも、と思いました。

レジュメを担当していただいたのは吸い雲さん(https://suimoku1979.com/)。こちら(Google Docs)から確認できます(参考文献なども盛り込まれて読み応えがあります)。ありがとうございました。

次回は、文芸誌「すばる」の主催するすばるクリティーク賞を本年受賞した、西村紗知「椎名林檎における母性の問題」(すばる2021年2月号掲載)を読みます。日程は追ってTwitter等で告知します。

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