imdkm.com

和田彩花さんらが結成したオルタナバンドLOLOET、ダビーなエフェクトをふんだんにかけながらオルタナっつーかプログレッシヴに疾走するライヴがめちゃくちゃいい(ほかにも同じチャンネルに数曲あがってます)。テープ買いました。 limited 1st Cassette”une petite pensée” | LOLOET

浦上想起バンドソサエティめちゃくちゃいいぞ……。

Cindy Lee『Golden Jubilee』、すごく評価高いけどサブスクにないしまだリリースされてない? とか思ってたら、YouTubeでのフルストリーミングとジオシティーズ(ジオシティーズ!?)のサイト経由での音源配布・ドネーションのみで視聴可能。Bandcampすらない。なによりびっくりするのはジオシティーズのサイトで、90年代からタイムスリップしたみたいなHTML手打ちの美学にあふれている。幽玄でフォーキーなドリーム・ポップとでもいおうか(hypnagogic popとか言われててなつかしくなったぞ)、内容ももちろんよい。

でここまで書いて思いましたが、このプレイリストは第2・4日曜更新なので、第1・第3日曜でこういうYouTubeでなんか見た~みたいな記事更新するのもいいかもしれませんね。

さて、プレイリストはこちら。

なんかKポ、しかもガールズグループ多めになっちゃった。コメントは続きから。

Hobo Johnson – DADS BED

カリフォルニアはサクラメントのアーティストで、Tiny Desk Concertsのスピンオフ企画であるTiny Desk Contestでの鮮烈なパフォーマンス以来すげぇ濃いキャラと堂々たるサウンドで唯一無二っぷりを発揮し続けるHobo Johnson。スポークンワーズ的なほろ酔いヘロヘロなヴォーカルとやけに壮大なビートのミスマッチがぐらぐらする最高な1曲。

Chicano Batman – Parallels

ロサンゼルスのChicano Batmanによるアルバム『Notebook Fantasy』から一曲。デッドなドラムとタイトなグルーヴを基調としつつ、空間認知をぐにゃっと歪ませるサイケタッチが印象的なバンドだが、今作では「なんでそんな音いれるん……?」みたいな瞬間が結構あってなおさら面白い。「Parallels」はスウィートなストリングスが心地よいファンクチューン。でもストリングスの処理がところどころ謎。楽曲中盤でのさわりをいかしたノイジーな低音、そしてディレイ。すっと耽溺できない意地悪さ(?)がつぼ。

Chong the Nomad – 4 Berry

シアトルのプロデューサー、Chong the Nomad。数年前からリリースをまめにチェックしているのだけれど、いよいよアルバムが出るみたい? シングル「4 Berry」はカットアップ&コラージュ感覚が心地よいサンプリング・エレクトロニック・ファンクという趣で、ぎこぎこしたミニマムなグルーヴがゆるやかに表情を変えていき、いつしか没入……という奇妙な聴き味。やっぱおもしろい人だと思う。 https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/track=2221040904/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/

Jlin – Challenge (To Be Continued II)

フットワークのプロデューサーから始まり、バレエ作品への音楽提供やパーカッションアンサンブルのコラボレーションなど、いまやダンス・ミュージックのコンテクストには収まりきらない横断的なアーティストとなったJlinの久々のアルバム。フィリップ・グラスやクロノス・カルテットとのコラボも目を惹くが、そうしたコラボでこそフットワーク育ちの思い切ったエディットがインパクトを残しているのが面白い。ここでピックアップした「Challenge」は、パーカッションの豊かな音色を巧みに配置していくシーケンスとテクスチャの面白さ両方が詰まっている。 https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=3469480469/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/track=3150330498/transparent=true/

Glitch Mob – L-EV8

ロサンゼルスのプロデューサー・デュオ、Glitch Mobのやや遅めの荒々しいジャージークラブ。Twenty Twenty Londonのコンピレーション『20/20 Volume 3』にも収録の1曲。ローファイなブレイクスに歪んだベース、レイヴィーなスタブ。こんなん絶対好きなやつじゃん、となるすき焼きみたいな1曲で入れずにはおれなかった。 https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=3969208256/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/track=329784472/transparent=true/

このコーナーの登場回数たぶんやたらおおいd.silvestre。MC FREITAS ZSはSpotifyのアーティスト写真が拳銃(モデルガン?)でなんか物騒で、曲もまあ物騒なファンキ。歪んだノイジーなキックが緊張感を高める一方で、メインのフレーズを奏でるメタリックなスタブのシーケンスはどこかクールでクレバーな印象を残す。

Ulla, Ultrafog – pm filter

フィラデルフィアのUllaことUlla Strausと東京のUltrafogのコラボ作は、アコースティックな素材とエレクトロニクスの境界がゆるやかにリバーブのなかで溶け合っていくような澄んだアンビエント。すこしBasic Channelなどのミニマル・ダブの面影を感じるゆるやかなループ感とサブベースがくせになるこの曲が一番かしら……。アルバム全部好きだけど。 https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=315168544/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/

Lionclad – UloveUwaitingU

ソウルのプロデューサーでありフィンガードラマーでもあるLioncladのシングル。リズム主体のアプローチではなく、むしろメロディアスかつテクスチャの豊かなフューチャー・ガラージ系のビートで、グルーヴの重力を軽やかに避けていくサウンドのレイヤーと配置がめちゃ心地よい。ルーパーとSP404MK2を駆使したパフォーマンスの模様が動画コンテンツとしても配信されている(なんの操作したか画面に表示されるのいいな~)。サイトで本人コメントもよめるよ。

Tennyson, lilbesh ramko – i don’t wanna come down

映秀。、peterparker69等々日本のアーティストとのコラボを重ねるTennysonが、hirihiriとのコラボレーションでもおなじみのlilbesh ramkoと曲つくるの巻。Tennysonらしい端正さに彩られた音割れポップ。職人的でさえあるこの繊細さの、このうえなくエモーショナルであることよ~。

dodo – mount

ラッパー/プロデューサーのdodoがリリースしたシングル、dodoらしい甘くメランコリックなビートにのるラップは、日々の鬱屈に正面から向き合い、毒づきながらもそれにからめとられまいとするしなやかなタフさにあふれている。ここ最近のリリースで一番刺さった……。「毎日やるU字工事」の遠回りなユーモア(ごめんねごめんね~!ってこと?)が頭から離れない!

Sega Bodega – Elk Skin

ロンドンのプロデューサーSega Bodega、2021年の『Romeo』以来のアルバム『Dennis』を間もなく(4月26日)リリース。先駆けてのシングルですが、正直そこまでしっくりこなかった『Romeo』よりもファーストの『Salvador』のバイブスを思わせる仕上がりでかなり期待できる! めちゃざっくりいうとクラブっぽいビートに寄りすぎず、あらゆるパートがうねうねと這い回りモーフィングしていくようなあの感触っすよ。アルバムにはなんかMiranda Julyがヴォーカルで参加するらしいっていうのも気になる……。

https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=3093180878/size=large/bgcol=ffffff/linkcol=0687f5/tracklist=false/artwork=small/transparent=true/

ARTMS – Flower Rhythm

LOONAの元メンバー5人がMODHAUSに移籍して再スタートをきったARTMS。今年に入ってから出したシングルが2曲ともよくて、ドラマチックなドラムンベース「Birth」とUKG調のブレイクスをこれもまたドラマチックなメロディとパフォーマンスに彩った「Flower Rhythm」どっちを入れよう~! と悩んだ結果後者に。めちゃいいですよ。洒落ておる。

Kiss Care, PAR – David’s Guid for Goliath

ソウルのプロデューサー、Kiss CareとPARのコラボEP「팬클럽 (Fan Club)」がめちゃくちゃよく、カットアップ感覚あふれる(ちょっとin the blue shirtを思い出すようなポップさもあり)グリッチーかつ人懐こいビートに、PARの少しだけ朴訥としたヴォーカルがマッチした楽曲が並ぶ。この曲はなかでもちょっと歌い上げるようなメロディが楽しめるぜ、ということでセレクト。

ME:I – Click

凄まじい狂騒を巻き起こした(おれのまわりで)日プ女子から誕生したME:Iのファーストシングルはやや抑え気味のヴォーカル・パフォーマンスがクールでちょうスタイリッシュ。浮遊感のあるコードワークで高揚感を出しすぎないようコントロールしつつ、ビートは躍動的、歌メロはたおやか……正直かなり好き。某氏が「安Flume」と形容していてウケた後半のドロップ(というかなんというか)のシンセも好き。MVもいいよね。

VVUP – Locked On

新人ガールズグループVVUPのデビュー・シングル。PinkPanthress/NewJeans以後っぽいゆるめのドラムンかと思いきやパワフルな歌唱や地味に凝った展開(長めのブレイクとビルドアップ、かと思えばハーフになり、終盤ではハードめに攻めたり……)がほどよいバランスでインパクトを残す。

woo!ah! – BLUSH

正直「なんか猫も杓子もこんな感じっすな~」と思ってしまったwoo!ah!の新曲(「Rollercoaster」の印象が強かったのもあり、こういう感じになるんすか、とも)だけれど、なんだかんだこういうの好きだからな~と聴いていったらサビのハモりでぐっと心を掴まれてしまった。何気にめちゃリピートしてしまっている。ええ曲です。

ZEROBASEONE – ゆらゆら -運命の花-

「このジャケは……大丈夫なのか?」と一瞬不安になる(演歌歌手みたいな……)アートワークながら、いまや定番となったBlinding Light歌謡の流れにのりつつ、「ゆらゆら baby baby ゆらゆら baby baby」といった謎のリフレインにただようキュートさに、思った十倍くらいいい曲やんけ……と。

QWER – SODA

アニソンや声優楽曲とK-POPを6:4くらいの比率で魔合体させたみたいなガールズバンド、QWERのファーストミニアルバムが出まして、案の定良い。といっても、声優楽曲を聴いているような安心感といいますか……。特にT.B.H.は存在しないアニメのオープニングを幻視しそうになる。「SODA」はなんかこれも声優楽曲にありそうだなと思ってしまう。でもサビのキャッチーさはいっときのK-POPらしい面影もあり、くせになってしまう。や、ミニアルバムいいっすよ。