初出:2022.01.21 Soundmain blogにて。
可能な限りリンクや埋め込みは保持していますが、オリジナルの記事に挿入されていた画像は割愛しています。
東京を拠点とする4人組、TAMTAM。レゲエ/ダブをルーツに、R&B、ジャズ、エレクトロニックなダンス・ミュージックまでを貪欲に取り入れたハイブリッドな音楽性をポップに響かせるまさしく「フィール・グッド」なバンド(公式プロフィール参照)だ。
そのドラマーであり、アレンジやサウンド面のプロダクションの要を担ってきた高橋アフィが、Forever Lucky名義にて初ソロ作『UTAKATA NO HIBI』を2021年11月にリリースした。ビートテープ(ヒップホップなどのビートメイカーが自作のインストをまとめたもので、現在もしばしばカセットテープで流通する)にオマージュを捧げて編まれた本作は、ざらついたドラムのテクスチャが独特の雰囲気を漂わせる快作。軽やかで気取りないサウンドながら、浮遊するようなリズムとコード感に引き込まれる。
今回は、そのユニークな制作プロセスについて深堀りしつつ、ドラマーという経験に根ざした、サウンドに対する高橋ならではのアティチュードを語ってもらった。
「デカい音」を追い求めて出会ったダブ
まず、オーソドックスな質問になりますが、ドラムをはじめたきっかけについて教えて下さい。
もともと高校時代吹奏楽部に入って、そこで打楽器に出会ってドラムを始めたのがきっかけですね。バンドをやりはじめたのも高校からで、はじめは普通のロックバンドが好きで、コピバンをやっていました。高校3年生ぐらいのときにはフリー・ジャズとかノイズにすごいハマって。自分もやってみようとするんですけど、そのライブっていうのが、盛り上がらない……(笑)。自分たちが下手だったこともあって、本当に「なんでやってるんだろう」っていう辛いライブが多かったです。一方その頃、ヒップホップとハードコアにもハマって、Struggle for PrideやTHINK TANKのライブによく行ってました。自分でもやりたいけれど、それならドラムじゃない方がよいかもと悩んでいました。
そんなある時、Struggle for Prideのライブの対バンで、Vermilion Sandsというダブバンドを観て、「あれ、ダブって、どの音楽よりも音量デカいかも」と衝撃を受けたんです。その流れでHeavy Mannersのライブも見に行ったら、信じられないくらいデカい音が鳴っていて、かつドラムやベースが中心の音楽で、お客さんも楽しそうに盛り上がっているしという踊っているライブを初めて観て。そこからレゲエとかダブをやるようになり、紆余曲折あって今、という感じですね。
今はTAMTAMとして活動されていて、特に近作ではダンサブルなサウンドを追求している印象だったんですが、もともとはノイズとかフリーキーなカルチャーからダブにハマっていったんですね。
ざっくりいうと、デカい音を鳴らしたかったんです(笑)。ドラムをはじめた当初も、Radioheadとか、ギターがデカい音を鳴らしているバンドが好きで、より激しい音楽をつきつめたらノイズとかインプロに行ったんです。そこからは「大きい音量でいかに受け入れられるか」が目標でしたね。
高橋さんはサウンドのプロダクションに着目した聴き方をよくされていて、そうした観点をふまえて記事の執筆などもされていますよね。そういった分野に関心をもつようになったのはなぜでしょうか。
ドラムを演奏していることからですかね。個人的にドラムって最も録音の影響を受けやすい楽器だと思っていて。ポップスで使う楽器は、ギターもボーカルもアンプやマイクを通した電気的に増幅された音が基本で、演奏者はその増幅された音を聴きながら演奏していますよね。もしくはシンセなどのライン楽器のように生音が無い楽器か。ドラムは楽器自体の音が非常に大きいので、ドラマーは基本的に楽器の生音を直接聞いているんです。ただレコーディングやライブだとマイクを必ず通すので、結果自分の聞いた生音とは多かれ少なかれ音が変わっているんですよ。
世のドラマーがみんなそうかはわからないんですけど、自分の叩いた演奏、自分の耳で聞いた演奏がそのまま録音されているということが感覚的に少ない。いまのポップスだと、スネア・バスドラ・タムなどにそれぞれマイクを立てて、それをドラムというひとつのパートとして擬似的に再構築しているような録音が基本になっている。それにすごく違和感があるというか。
はじめは、自分が演奏しながら体感している音と、録音されてまとまった音に差があるのがすごく気持ち悪くて。プロダクションやミックス含めた音作りを気にしないと自分のやりたいことができないなと思って、録音のことが気になりはじめたんです。自分の演奏したと思っているものと全然ちがうものが聞こえている、というのをいかに同じような音が鳴るようにするか、あるいは録音での変化をどういうふうにポジティブに使うのかを考えるようになったということですね。
高橋さんのnote。デイリー・プレイリストや月ごとのベスト・アルバムなど、充実の記事が並ぶ。
『UTAKATA NO HIBI』ができるまで
『UTAKATA NO HIBI』はご自身でドラムを演奏して制作したビートテープです。まず、制作にいたった経緯をお聞きしてもいいですか。
もともと、今年の7月とか8月ごろに個人的にカセットテープブームが再燃して。それをきっかけに自分でもカセットテープを作ってみたいなと思い、ただ自分一人だとなかなか腰が重そうなので、周りを巻き込む形でTAMTAMのメンバーに「カセットテープでソロをつくろうよ」と誘ったんです。中目黒のwaltzやOdd Tape Duplicationという戸田公園にあるカセットテープ専門店でビートテープをよく買っていて、「カセットテープといえばビートテープ」という自分のイメージもあってこういうかたちになりました。
はじめてのソロ作品でもありますが、特にソロとして意識したことはありますか。
「ひとりでつくる」ことを目標にしたのが大きかったです。いつもはバンドなのでそれぞれプレイヤーがいるんですが、僕は鍵盤やギターは全く弾けないんですよね。なので様々なサンプルを使用して、ピッチを変えたり切ったり貼ったりして制作しました。基本的にSpliceのものを使用しています。あと、TAMTAMだったら展開ありきというか、ポップス的な聴かせ方も意識するんですけど、逆にそれをやらないことで、短いビートをどんどん並べるという形式になりました。
収録曲のタイトルが全部日付らしき8桁の数字ですよね。『UTAKATA NO HIBI』というタイトルもあいまって、日記みたいなコンセプトなのかなと。
タイトルは作成日です。“-2”が入っているものはその日2個めのビートという意味ですね。日記的なスピード感もひとつのテーマとしてあって。ビートテープの良さって、つくってからすぐに届くみたいな、産地直送の親密な感じにあると思っていて。毎日録って、一日二日ぐらいで仕上げてすぐにまとめて出す、みたいなやりかたでつくりました。
MacBook Pro内蔵マイク(!)がつくる独特のニュアンス
今回の制作環境についてもお伺いしたいです。ドラムの演奏も含め、ご自宅で制作されたんですよね。
(ジャズ系ライター・評論家の)柳樂光隆さんがハイエイタス・カイヨーテのドラマー、ペリン・モスにインタビューした記事があって(ハイエイタス・カイヨーテの魔法に迫る 音作りのキーパーソンが明かす「進化」の裏側 | Rolling Stone Japan)。そこで「ドラムを小さく叩いてマイクを思い切り近づけることでラウドな感じになる」と言っていたのを読んで、実験として自宅でドラムを叩いてみるようになりました。家に防音設備がないので、話し声ぐらいの音量で……いま話している音量(今回の取材はリモートで実施)と同じぐらいになるように叩いて、そこからマイクの距離とプラグインで音を上げていくんです。録音も、MacBook Proの内蔵マイクを使っています。大きな音を出すと割れちゃうので、ぎりぎり割れないくらいの、囁くような音量で叩いて録音しました。
MacBook Proの内蔵マイクで録音した、というのはTwitterなどでも言及されていましたね。音質はもちろん、物理的に置ける場所が限られるのでマイキングの自由度も狭まるんじゃないかと思うんですが……。
そうなんですよね。モノラルだし、ゲインもないからすぐ割れてしまう。ただざらっとしたローファイな感じを出そうとしたときに、内蔵マイクが一番そのニュアンスを出せたんです。あと、自分で演奏するんだったら、音量調整が効くじゃないですか。他の人にこの小さな音量で叩いてもらうのは大変ですけど、自分で叩くならやれるというか、マイキングに合わせて演奏を変えることで自分で責任をとれる。
実際に録音して手応えはいかがですか。
手作り感のある音が魅力的に、ざらっとしている感じでまとまればいいなと思っていたんですが、期待している以上にちゃんと録れました。iPhoneで録ったドラムよりももっとローファイな、ちょっと割れちゃってるけどそこ含めて“思い出感”のある音で。プレイヤーであると同時にドラムの録音の質感こみで狙ってつくったので、そういう意味で演奏としてもサウンドとしてもおもしろいものになったかなと。
iPhoneで録ったよりも……とおっしゃいましたけど、Macbook Pro以外にもいろいろと試されたんですか。
iPhoneは一度やってみたんですが、うまく音が割れなくてやめちゃったんです。意外にハイファイだったんですよ。普通にマイクを立てたりもしていたんですけど、小さい音量で叩いているニュアンスを入れようとしても、思ったよりちゃんと録れてしまう。
マイキングは本当に難しくて。『UTAKATA NO HIBI』の制作後、TAMTAMで昨年の10月にBADBADNOTGOODのカバーを撮影したんですが、そのときはドラムにちゃんと2本マイキングしました。そのあたりでやっと、マイクでも自分が求めているローファイな感じで録れるようになったんです。
内蔵マイクでの録音はひとりで叩くからこそできるというところもあって。MacBookでの録音が一番欲しいニュアンスを出してくれるということはその時点でわかっていたんですけど、TAMTAMでやってみたら他の人の音をすごく拾っちゃったんです。そういう意味で、ひとりで、静かなときに録るからこそできる方法ですね。猫を飼っているので、猫が鳴いたりするとその声が入っちゃいますが……今回のビートテープも1曲ぐらい鳴き声が遠くに入っちゃってます(笑)。
あと、叩いた演奏としてはよくても、ビートメイカーとしてはミックスがめちゃくちゃ大変ということもあって。そもそもモノラルだし、いい演奏だなと思ったものを次の日聞き返したらバスドラが全部割れていて、それをどうやって解消するかみたいなこともあったりして(笑)。結果ものすごく遠回りしてつくった気もしています。
「ドラマー」と「ビートメイカー」、2つの顔が補い合う制作プロセス
演奏して「録れたな!」と思う感覚と、ビートメイカーとしての困難はまた別というのは面白いですね。小音量で、MacBook Proの内蔵マイクにあわせた演奏をしてみるということのほかに、今回の作品でドラマーとして意識したことはありますか。
いままでソロでなにかつくるときには、ドラムを叩かない音楽をやっていたんです。DAW上で最初から最後まで完結できる、プレイヤー的な自分が出ないものを。だから、ドラムを叩くということ自体がかなり挑戦だったというか。
今回は基本的に「先にビートをつくって最後にドラムを入れる」というつくり方をしているんですが、先につくっておいたビートや展開を、自分の演奏を加えることでどうやって生々しくしていくかを意識して演奏しました。どうしても、打ち込みだけでつくるとシンプルでさらっとしたトラックになりやすいんです。そこにドラムで生々しいニュアンスを入れていく。
トラックをつくってからドラムをかぶせる、という方法をとった理由はあるんですか。
単純に、ドラムだけ先に録ると、自分でもなんだかよくわからない……っていうのもあれですけど(笑)、ドラムから発展させるやり方だとビートが主役にならないと思ったのが一番の理由です。あと、先にトラックで無茶振りをしておいて、それに自分が一番触れている楽器であるドラムをあわせていく……融通がきくパートとしてドラムを使う、このやり方がドラマーである自分を活かせるなと思って。
一方、ドラマーとして演奏する以外にも、ビートメイカーとして作品に向き合う時間も多かったと思います。ビートメイカーとしてはどんなことを意識しましたか。
内蔵マイクの録音だったので、ドラムに全然ローがないところに無理やりローを出すとか、ローファイ感を気持ち良く聞こえさせるのを、ミックスで意識しました。録り音から特徴があるので、その面白さを残しつつ、綺麗にしていくことを目標にしましたね。サンプルをつかうときには、ドラムの質感に合わせるためにかなりプラグインを多用して。ローファイなドラムがメインなのにハイファイな音がうしろで鳴ってるというのは気持ち悪いなと思ったので、距離感とか解像度の調整みたいなものはすごく時間をかけたかな。
あと、Ableton Liveにデフォルトで入っているSamplerというインストゥルメントを使って、できる限りもともとのサンプルから離れるように、加工してから使うようにしました。Samplerはサウンドのエディットがやりやすくて。個人的な好みなんですけど、「面白い箇所をサンプリングしている」というよりは「加工してちょっと変に使っている」っていうのが、すごく好きなんです。それこそスクリューとか。どのサンプルも、元ネタそのままでなく「ああ、こう変えたのね」っていうのがわかる、むしろ元ネタを聴いてもどう変えたかたどり着かないように、というのはすごく意識しました。
今回の『UTAKATA NO HIBI』はもちろん、TAMTAMのアルバム『We Are The Sun!』(2020)をリアレンジした『~Home edition』でもDIYでミックスをされていますよね。取り組んでみて、いかがでしたか。
「どこかに負担がかかりそう」みたいな手法が試せるのがDIYの最大の良さかなと思います。それこそ、小音量でドラムを叩いてガサガサした音で録音するというのは、ミックスにもプレイヤーにも負担がかかるやり方です。そういうやり方でも、DIYならトライ・アンド・エラーを繰り返しながらできる。
あともうひとつ、個人的に現代の音楽の大きなトレンドのひとつとして「質感」があるかなと思っていて、DIYだとそこにアプローチしやすい。ローファイにしろ、hyperpop的なエッジな音にしろ、昨年話題になったrage beat(参考:【コラム】What is “RAGE Beat”? – FNMNL)なんかも音色ありきの音楽じゃないですか。
質感の追求は演奏のみで完結することが少ない……つまりミックス段階での追求になりますよね。外部にすべてミックスを頼むとどうしても時間も手間も必要だし、新たなことをやろうとすれば、結果的に自分もかなりミックスに関わることになる。そういう意味で、自分の好きな質感をある程度まで追求できるというのも、DIYでやれる良さだと思います。特異な音でなくても、昔の、それこそビートルズにせよソウルの名盤にせよ、かなり特殊で面白い録り方をしているものが多い。DIYなら、そういうヴィンテージ的な気持ち良さにも少しでもアプローチできる可能性がある。
noteに「2021年お世話になったプラグイン10選」という記事も上げられていましたけど、DIYでミックスまでやるようになってから、そういった情報も以前より収集するようになりましたか。
そうですね。その過程で、自分のなかで「いいな」と思っていたものが実はひとつのプラグインでだいたい解決している、みたいなことに気づくこともあって。買って使っていくうちに、「ああ、これって結局このプラグインっぽいってだけか」といった話がわかるようになるので、たとえば外部にミックスを頼むときも、ある程度話がしやすくなるというか。
たとえば、自分でやるまではダブラー(エフェクターの一種で、同じ内容の演奏を重ね録りすることで音の厚みや空間の広がりをつくる「ダブリング」の手法を再現するもの)がどういうものかとかも全然わかっていなかったんです。それまでは「ちょっと左右に広がって気持ち悪い感じにしたくて」みたいな話をして、「この音源とかこの音源とかみたいな……」と伝えていたのが、「ダブラーをかけてください」と伝えられるようになった。すごく進みも早くなったし、自分でやったうえでエンジニアの人にわたすというやり方もできるようになって、エンジニアからさらに尖ったアイデアが出る時もある。DIYである程度のレベルまでもっていったうえでエンジニアと一緒にやっていくみたいなやり方が、今後は自分に限らず基本になっていくのかなと思いますね。
ありがとうございます。ちなみに、このサイトの読者にはDAWでのプロダクションに通じた人が多いこともあり、今回制作で重宝したプラグインを挙げていただけるとうれしいです。
特に重宝したのは、次の2つですね。
AudiThing「Speakers」
https://sonicwire.com/product/A9381
wavesfactory「Casette」
https://www.wavesfactory.com/audio-plugins/cassette/
プレイヤーだからこそ磨かれた「音色」へのアンテナ
こういう話も聞きたいなと思っていたことがあって。ドラムにかぎらずベースやキーボードのプレイヤーが演奏動画をSNSやYouTubeにアップして、そこから注目を集める人がでてくる、という動きがありますよね。高橋さんはどういうふうにご覧になっていますか。
そういう動画を僕が知ったタイミングだと、ドラムだとゴスペル・チョップス系のドラマーが、何人かでフィルインやドラムソロを重ねていく“Shed Sessions”系が多くて。テクニックを中心に見せる、あくまでプレイヤーからプレイヤーへのコンテンツというところが強くて、あまりハマれなかったんです。ただ、最近だと、JD Beckなんかがわかりやすいと思うんですけど、SNSでシェアされるくらいの短さに収めるようなタイム感がそのまま音楽性につながっているようなプレイヤーが増えてきたと思います。それはクリエイティブだし新しい価値観の音楽だと思って、ものすごくハマっています。
あと、Nate Woodみたいに、ドラマーとしてのパフォーマンスを活かしながら自分ひとりで曲もつくる、という人も。彼のつくるリズムキメキメの曲は、「ドラマーが演奏するための曲」だからそうなっているのかなと思っているんですよ。そういうふうに、プレイヤー的な視点から自分の音楽性を作っていく/活かしていく流れが進んでいくと面白いなと思っていて。演奏をシェアするだけじゃなくて、曲を作って演奏している人たち……限られた短い時間のなかで自作曲をやろうとしているような人たちに、とくに注目していますね。
やや大きい質問なんですけど、ドラマーであり、ご自身で録音やビートメイクもするという立場から見た、昨今の音楽シーンで注目しているアーティストやシーンがあれば伺いたいです。
録音的な観点でいうと、さっき言ったような産地直送、できたてが届いているみたいな感覚があるものがいいなと思っていて。たとえばdeem spencerは、トラップ的フォーマットを軸としながら、ローファイな宅録っぽさが良いなと思って聴いています。声の処理が私小説みたいなんですよね。あと、昨年ようやくDean Bluntにすごくハマって。「プライベートでつくったものを勝手に聴いている」みたいな感覚があって、すごく面白い。Nick HakimのKEXPでのライブ動画もすごくよかったですね。マイクも少ないし音も割れているんですけど、その生々しさが最大の魅力になっていて素晴らしい。そういったところに注目していますね。
最後に、ドラムをやっていて、ドラムを叩くという経験があってよかったな、ということはありますか?
録音の仕方次第で出来が変わったり、制作で一番音色に気をつける必要があるのはドラムだと思うので、そういうところに細かく注目するようになったことですね。それこそ、ダンスミュージック系だと、バスドラの音ってすごく重要じゃないですか。ジャンル性を作るのがリズムの音色で、つまり楽器だとドラムなんですよ。音色が大事だと思える感性、そういうことをビビッドに感じられるようになったのは、ドラムをやっていてよかった一番のところかなと思います。
取材・文:imdkm
高橋アフィ プロフィール
TAMTAMのドラマー/マニュピュレーターであり、Forever Lucky名義でソロ活動中。Homemade cassette tape lebel”ZiKON International”主宰。好きな音楽は新譜、趣味はYouTube巡り。
Twitter : @Tomokuti