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紙媒体のお仕事は(基本あんまりないので)ブログに告知でも書いておこうかと思います。ウェブのは機会ごとにまとめようかな。
というわけで、ユリイカ2023年12月号 特集=長谷川白紙に寄稿。久しぶりのユリイカでした。「混沌、断絶、グルーヴ――長谷川白紙のリズムの実践を観察する」というタイトルの論考を寄せております。
ざっくり言うと、不定形な音の群れからさまざまなリズムを生起させる「混沌」、誇張されたシンコペーションによるリズムの「断絶」、そして絶え間ないリズムの流れをつくりだす「グルーヴ」の3つの観点から長谷川白紙の楽曲を(ほんのりクロノロジカルに)俯瞰していく、という内容です。地味です。地味ですが、地味なりに人に参照してもらえるようなつくりにはできたような……。そうなっていれば救い。
青本柚紀×imdkm×和田信一郎(s.h.i)「長谷川白紙を語ろう!」『ユリイカ2023年12月号 特集=長谷川白紙』(青土社)刊行記念 – 本屋 B&B
そんなユリイカ長谷川白紙特集の刊行記念イベントとして、本屋B&Bにてオンライントークが開催されます。登壇者は青本柚紀、imdkm、和田信一郎(s.h.i)。執筆者3人が集まって、ああだこうだと話す……予定。おもしろくするので是非チェックしてみてください。
余談。個人的な話だけれど、昔入手していた本、たとえばクーパー&マイヤーの『音楽のリズム構造』(新訳版、北川純子訳)とか岩波書店の『事典 世界音楽の本』をじっくり読んで活用する機会になったのがよかった。『事典 世界音楽の本』は高価い本で入手のハードルが高いかもだけど図書館とかにあったら読むと面白い、音楽家と研究者と在野のライターが入り混じって書かれたかなり独特な「事典」。もう15年以上前の本だけど、得るものは多いと思う。
自分も使っておいてなんだけど目次が「混沌」とか「撹乱」ばっかだなと思ったりして(そもそも特集タイトルが特集タイトルだ)もうちょっとこのへんの言葉選びを粘ればよかった……という気がしないでもない。まあ、肝心なのはどのようにその「混沌」が語られているかなので、そのへんに注目して読んだらいいかもしれません。この告知記事を書いている段階ではまだ手にとっていないのでわかりません。
ちなみに長谷川白紙関連ではユリイカと全然別件でもひとつ仕事したんですがまたそれもそれで告知します。