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朝起きるとなんか体調が不穏。これは寝たほうがいい、と二度寝して起きたら身体がばっきばきに痛くてちょっと熱っぽい。頭痛もほんのりする。やべーな、と思って、悪くなりすぎないうちにドラッグストアにかけこんで葛根湯とチョコラBBハイパーと粉末のスポドリを買い込んでくる。スポドリ粉末コスパいいしペットボトル買わなくていいし最高じゃん。とか思った。

帰宅してなんとかなるだろうとほっとした途端に急激に体調が悪化して凄まじい頭痛に。こういう場合レンチンで蒸しタオルをつくって眼を温める(ある種の頭痛にはかえってよくないらしい)。すると一瞬痛みが和らぐのでそのスキに寝るのだ。しかし体力回復のために寝るのではなくて意識を飛ばして痛みとの闘いを睡眠時の自分にアウトソースしているだけなので、あほほど体力は削られる。お昼ごはんを食べる余裕もなく昼から夕方まで潰した。あ、グリーンスムージーは飲んだ。

夕方に活動再開、とはいえなんか本気の書き物とか読み物することもできなくてSpotifyで新譜をちょっとチェックしたりSoundCloudのストリームをチェックしたりGEOで借りていたCDをリップしたり。なんか自分のライブラリを確認したら昔持ってたハズのデータが結構ごっそりなくなっていて手に入る範囲で復元しだしている。

おげんさんといっしょ。良かった。取り上げられている音楽について知ってる人は「お、こんな話してんじゃん」となるし、そこまで知らん人もなんか楽しそうに話してるし良い音楽が鳴ってるなあと見る。この多層性がいいんじゃんと思ったりする。ハイブロウな内容を噛み砕いてわかりやすく、である必要は別にない。見た人すべてが同じものをきちんと受け取る必要は実はない。「わかんないけどいいじゃん」と「ああ、これこうなってんじゃん」がいろんな場所にいろんなかたちで混じり合うのでいいのだ。数日後、数年後、数十年後、「ああ、あれってこういう意味だったんだ」となるのでもよい。そのように種をまくのがカルチャーであって、「教えてやろう、啓蒙してやろう」というアティチュードが見えたらちょっと引く。TVバラエティのフォーマットに徹し(アドリブ含めてちょいグダる感じとか、楽屋落ちを匂わせるところまで含めて)、そのなかにグッドミュージックが埋め込まれている、この贅沢さがおげんさんといっしょの美点。であり、星野源がおそらくは意識的にやっていることだろう。

それに対して、これあんまり言ってもなあと思うのだがサカナクションの山口一郎がEテレでやった「シュガー&シュガー」はほんと嫌で、ハイブロウだと山口が思っていることを、視聴者のレベルを勝手に想定して「噛み砕く」感じ(あるいはあえて「置いていく」感じ)が、視聴者のこと信頼してないじゃん、とがっくりしてしまった。噛み砕くにしてもEテレといったら噛み砕きの真髄を年がら年中やってるような局だ。「デザインあ」とか「にほんごであそぼ」とか「ピタゴラスイッチ」とかもろもろ。そういう蓄積があったうえで、実験的といってああいうぬるい、ぬるい割になんか「わざわざ目線下げてます」みたいなポーズが丸見えの番組やられると、なめんなよ、となる。あんまりぐったりしてしまったので2回めは実は見ていない。ごめんね。

あるいは「関ジャム完全燃SHOW」なんかはまあたまに見たりもするけれど、音楽番組をTVバラエティというパッケージに落とし込まざるをえない困難さがやはりある。ひな壇にタレントをおいて賑やかしにコメントをさせて、その賑やかさであたかも「わかりやすい、親しみやすい」かのように装う。あんまりよくないと思う。じゃあガチでレクチャーしたらいいのかっていうのはそれもまた違うしね。その点で、あえてやや大時代なコント番組、シットコム的なフォーマットを愚直に守る、いまどき珍しいタイプの「テレビノリ」を貫いているおげんさんの巧さというのはやはり感じる(ま、それをいけすかんと思う人も一定数いるだろうが……)。

とめちゃくちゃ絶賛しているみたいなことを書いてしまったけれど、けっきょく昨日のおげんさんを神回たらしめたのはPUNPEEのPUNPEE力に尽きる。かっこいーよ。

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