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月: 2019年9月

【お知らせ】10月5日(土)『リズムから考えるJ-POP史』刊行記念イベント ~J-POPのリズムを分析する〜 @ CAVA BOOKS(出町座フリースペース)

関西でも『リズムから考えるJ-POP史』刊行記念イベントの開催が決まりました。その名も「『リズムから考えるJ-POP史』刊行記念イベント ~J-POPのリズムを分析する〜」10月5日(土)19:30~京都出町座フリースペースにて。関西ソーカル主宰の神野龍一(@shen1oong)さんのサポートをいただき、本書の内容について突っ込んだトークができればなーと思います。東京でのtofubeatsトークは本の内容に触れつつ放談という感じになりそうですが、京都でのトークはもうちょい理屈っぽい話になるかもしれません。開催日の時点ですでに発売はされていますが、いくらかこちらで持っていくつもりです。参加費は500円、要予約です(こちらのフォームから申し込みをお願いします。)。

『リズムから考えるJ-POP史』刊行記念イベント ~J-POPのリズムを分析する〜

10月5日(土)
出演:imdkm、神野龍一
会場:出町座フリースペース 京都市上京区三芳町133
開場:19:15/開演19:30(21:30終演予定)
参加費:500円
要予約、Googleフォームよりお申し込みください。

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【お知らせ】9月25日(水)『リズムから考えるJ-POP史』刊行記念トークイベント@渋谷ユーロライブ w/ tofubeats

私の単著『リズムから考えるJ-POP史』(blueprintより10月3日(木)刊、全国書店のほかAmazonで予約可の刊行記念イベントとして、本書に解説文を寄せてくれたtofubeatsとのトークを開催します。9月25日(水)19時~、ところは渋谷ユーロライブ前売1,500円/当日2,000円。と「がっつり金とるんかい!」という感じになってますが、本書の内容を踏まえたうえで、あるいは思いきって逸脱して、まあなんとかお代をいただくぶんは実のある話をできればと思っています。話が達者な(そして解説文もまっとうに書いてくれた)tofubeatsが相手ということで、ダダスベりという事態にだけは陥らないでしょうが……。現在考え中。

ちなみに、当日は書籍の先行販売もします。なんと一週間以上早く! ゲットできる! ちなみにチケット代とは別だぜ!(すまんな)

『リズムから考えるJ-POP史』刊行記念トークイベント

9月25日(水)
出演:tofubeats、imdkm
会場:ユーロライブ 渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F
開場19:00/開演19:30(21:00終演予定)
チケット(前売)1,500円/チケット(当日)2,000円
前売チケットの購入はPeatix(要会員登録)、もしくはGoogleフォームから予約も可。

これは計画中ですが関西でもイベント打てたらな~と思ってます。割と告知急になる可能性あるので関西圏のかたよろしくです……。

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初の単著『リズムから考えるJ-POP史』(blueprint刊)のお知らせ

 わたくしimdkm(イミヂクモ)の単著『リズムから考えるJ-POP史』が10月に発売になります。3日には書店に並ぶようです。

imdkm『リズムから考えるJ-POP史』
blueprintより2019年10月3日(木)発売
四六判・二百六十四頁、1,800円+税
全国書店、もしくはAmazonにて予約受付中

 この本はRealSoundで連載していた同名の企画「リズムから考えるJ-POP史」をもとにしたもので、1989年を起点とするJ-POPの歩みを「リズム」という観点から考察する内容になっています。

 重要なポイントで登場してくるミュージシャンをざっと挙げてみると、折坂悠太、cero、星野源、宇多田ヒカル、trf(小室哲哉)、MISIA、m-flo、capsule(中田ヤスタカ)、ASIAN KUNG-FU GENERATION、Base Ball Bear、DOPING PANDA、KOHH、BES、S.L.A.C.K.(現5lack)、DA PUMP、RADIOFISH、サカナクション、UNISON SQUARE GARDEN、宇多田ヒカル、三浦大知…… とまあ、他にもいろいろ出てくるんですが、いわゆる「J-POPの30年がまるわかり!」みたいな本ではぜんぜんないです。あくまで、「このリズムヤバいよね」とか「このリズムってなんだったんだろうね」みたいな発想ありきなので。とはいえ、内容を読むとある程度クロノロジカルにトピックが並んでいるのもわかっていただけると思います。

 どんな話してんの? って言われたらまあ連載をチェックしてみて欲しいところ、しかしよい動画を以前アップロードしていたのを思い出しました。

 まあこういう話を延々一冊やってるようなもんだと思ってください。そうとも限らないですがまあ……。

 とはいえ、一点注意しておきたいところに、リズムといってもいろんなリズムがある、ということ。ドラムやパーカッションが奏でるリズム(ここにベースも加えていわゆる「リズム隊」というのがいわゆる音楽におけるリズム像の定番でしょう)、メロディがつくりだすリズム、あるいは各パートのアンサンブルのなかに浮かび上がってくるリズム、ジャンルに固有のパターン(4つ打ちとか2stepとかね)、時代に固有のパターン……等々、リズムという概念が指すところはさまざまです。この本はある意味で音楽におけるリズムが持つこのあいまいさに思いっきりよっかかっています。でもそれでいいんだ、と思って書きました。なんですかね、時間の感覚を司るものは全部リズムです。極論。

 そのあたりの思いは「あとがき」にも書いたので、まあ、読んでくれッて感じです。

 いつか理論的に整理して…みたいな仕事もできたらいいんでしょうが、そんなん一生モンですよね。本書でも度々参照している佐藤利明『ニッポンのうたはどう変わったか 増補改訂 J-POP進化論』(平凡社ライブラリー、2019年)や、同書で理論的枠組として採用されているピーター・ファン=デル・マーヴェ著・中村とうよう訳 『ポピュラー音楽の基礎理論』(ミュージック・マガジン、1999年)みたいな偉大な仕事であったり、あるいは小泉文夫の歌謡曲論とか、膨大な蓄積を前にして呆然とするばかりですな……。

 そういえば、なんかtofubeatsに解説文を書いてもらってるんですが、これが結構よくて、あの人もっとこういうこと書きゃいいのにと思いました。頼んでみるもんですね。トーフファンの人も必読です。こないだ彼の事務所にお邪魔したときも面白い意見がけっこう飛び出してきました。9月25日に予定されているトークイベントではそんな話もできたらいいなーと思ってます。

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