2019年上半期ベストアルバム
1. Faye Webster – Atlanta Millionaire Club
これはほんとうによく聴いた。フォークロックの皮を被ったトラップ、R&B。女性SSWの良作が目立つ昨今でもナイスなバランス。Fatherをフィーチャーした「Flowers」は傑作。Spotify
2. 柴田聡子 – がんばれ!メロディー
日本では柴田聡子が素晴らしいアルバムをリリース。前作がフォーキーだったのに比べると今作はよりグルーヴが強調され、ファンキーに。「涙」の演奏、間の表現が素晴らしい。歌詞もなにもかも。Spotify
3. 100 gecs – 1000 gecs
エモラップ? フューチャーベース? バブルガムポップ? PC Music勢を思わせる諧謔精神に、パンク&ジャンク&スカムな暴力性が加わった凄まじい一枚。全曲必聴。Spotify
4. 姫乃たま – パノラマ街道まっしぐら
地下アイドル活動をやめた姫乃たまが盟友の町あかりとのコラボのほか頭角を現しつつあるSSWを起用しつつ紡いだタイムレスなポップアルバム。長谷川白紙による「いつくしい日々」で泣く。Spotify
5. Léonore Boulanger – Practice chanter
前作『Feigen Feigen』で北アフリカ~アラブの民族音楽とチェンバーポップを融合させたような特異な楽曲を展開したつぎは、ミュジック・コンクレート的なアプローチを全開に。Spotify
6. Carly Rae Jepsen – Dedicated
全曲よくできたエレポップで時代の空気感にぴったり、のみならず、サウンドのディテイルが異様に心地よい。ノスタルジーでは済まされない高解像度のスマートなポップス集。Spotify
7. 杏沙子 – フェルマータ
上半期、ことあるごとに口ずさんでいた「恋の予防接種」。予防接種が効かな~い♪ 気の利いた比喩がぽんぽんと繰り出される洒脱な言葉選びはSSWのなかでも群を抜いている。Spotify
8. dodo – importance
いびつであるゆえに切実、異形であるゆえに直球。「ナード」とかそんな話じゃないのだ。「swagin like that」以来コンスタントに続くリリースがうれしい。このEPも通過点だろうか。Spotify
9. あいみょん – 瞬間的シックスセンス
四畳半的、生活感のある語彙にも関わらず、不思議と泥臭さや湿っぽさのない良い意味でのキザっぽさが個人的にはすごく好きなんです。アレンジ陣の仕事も見事。Spotify
10. Mom – Detox
『PLAYGROUND』から一気にドープさを増して、さながらフォーク少年 meets Frank Ocean的な? 音数の少ないビートにほどよいJみが残るメロ、このバランス感覚は凄い。Spotify
11. けもの – 美しい傷
けものについては出るものだいたい諸手を挙げて愛してしまうので、入れざるを得なかった、EP。都市をふわふわ散歩するかのような前作と比べてレイドバックした楽曲が並び、エンドレスに聴ける。Spotify
12. Flume – Hi This Is Flume
カラフルな音色やメロディが生み出す華やかさと相反するかのようなインダストリアルなエッジが効いたビートの組み合わせが素晴らしい。SOPHIEなど客演陣も良い!Spotify
13. Shlohmo – The End
なにげに今年の空気感がいちばん詰まってるのこれかも、と思う。EDM的なカタルシスともトラップの陶酔感とも違う、じわじわと知らぬ間に高揚させていく展開がユニーク。Spotify
14. never young beach – STORY
Vulfpeckが細野晴臣を演ったら、という形容が思い浮かぶ。つまりサウンドやメロディに対するある種のフェティシズムがつまってるんだけれど、たとえばスーパーの有線でふと流れてきても耳を奪われる普遍性もある。Spotify
15. Inna – YO
ルーマニアのシンガー、Innaのアルバムは全曲ややオリエンタル(東欧ですし。あるいはロマ文化か)なメロディが印象的で、かつスカスカなプロダクションが現代的。ROSALIAと並べてもよし!Spotify
2019年上半期ベストトラック(31曲)
Spotifyにプレイリストつくったので、よかったらチェックしてみてください。上記のアルバムから選んだトラックのほか、シングルでしか出てない曲でもこれは必聴やろ、というのをまとめてます。altopalo、江沼郁弥、KEITA、ササノマリイ、浦上・ケビン・ファミリー(現浦上・想起)、折坂悠太、三浦大知等々、いろいろ。
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