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テレビ、ラジオ、YouTube、Spotify――ミュージシャンとファンのコミュニケーションについて雑感

 米津玄師がYouTubeにひとり語りのラジオを公開。オフィシャルインタビューを自身のウェブサイトで公開するというのもすっかりお馴染みになってきたけれども、自分の声で自分の曲を語る、かつYouTubeで、というのは米津らしいように思う。深く知ってるわけでもないのだけど……。つまり、熱心なファンがたくさんいて(環境的な条件)、しかも自分の言葉をちゃんと聴いてくれるうえなんならすごく直球に受け取ってしまう(ファンの質としての条件)、だからこそなるべくあいだにものを挟まずに言葉を届けたい(ミュージシャンとしての意識)、が重なってないとやろうと思わないし効果もないだろう。

 浜崎あゆみSpotifyとかでアルバムリリース前にファンへのメッセージを配信してて、「そんな使い方あるか?!」ってマジでびっくりしたんだけど、それと似た感触があるな。木村カエラもメッセージ配信してたんだけど、それは30秒とかなのに、あゆは2分とかあるの。数倍。笑 どれだけ熱いれてるんだよ、っていう。まあそういうところ、椎名林檎とかとはすごく対照的で、彼女はマスメディアや公の場への露出のしかたが巧みだし、東京事変のときもアルバムコンセプトをテレビ関連で統一したり、マスメディアに媒介される自意識をのりこなすのがうまいんだろうと思う。あるいは浜崎あゆみaikoに置き換え可能なのかもしれない。

 昔からミュージシャンのなかでテレビを根城にするかラジオを根城にするかみたいな派閥というか傾向ってあったわけだけれど、もはやSNSを前にしてしまえばテレビとラジオの境界線ってあってないようなもので、あらゆるマスメディアはインターネットを中心として液状化しちゃってるからもうそんな派閥わけも無効だよなあ。そのうえでみんながみんな自前のウェブサイトでインタビューとか発信するようになってくると、どういう手段でファンへメッセージを発するかで如実にミュージシャンのスタンスが出てくる感じはするね。あくまでファンとのコミュニケーションという点に限って言えば、テレビ、ラジオ、ウェブとメディアを横断して「公」の領域をうまく使っていく椎名林檎に対して、プラットフォームを通じて直にメッセージを届けようという米津玄師(あるいはいわゆる「98年組」で言うなら浜崎あゆみ)という対はできるのかもね。星野源椎名林檎寄り、とか。

 まあ、しょうもない与太話ですが。

Published in Japanese